5月4日
思えば毎年雨だったようなこの日、とても暑い一日となった。
会場に着くと手慣れたように車体チェックをし、車検も1番に行った。今回で三年目となる大会もあと「スタートのみだなぁ」と思いながら他のチームが車検に並んでいる姿を眺めていた。
グリッドインの時間になり、今大会で1番忙しい時間になった。
キャパシタチェックが時間ギリギリまで行われず、チェック後、焦りながらプリチャージしていたが、大会本部の方でトラブルがあったらしく、5分の延長となった。
その5分でプリチャージを終えることができた。
いよいよスタートかとおもいきや延長が続き、30分の延長になりあるトラブルが発生した。
それはグリッド上で長時間待たされ、燃料電池の本体の温度が非常に高くなったことだ。
ようやくスタートしたが、2周目から極端に電圧が減り、FCの温度を見ながらの走行になった。
電話越しに聞こえるぐったりとしたドライバーの声を気にしながら、いつの間にか初日の公式練習が終了した。
5月6日
朝から手足のだるさを感じながら、雨が降らないことを祈っていた。
さすがに風は強い。
今日は大会側にはこれといってトラブルがなく、順調に進んで行った。
スタート前に配線チェック、強風の為、ガムテープでキャノピーをしっかり固定。完璧。
温度も安定していてこれまでにない大会日和だった。
しかし問題が発生した。PBの方で電圧が安定しないらしい。
ということはバッテリーに問題あることはすぐにわかった。2年生がその問題点を教えてくれたら回避できたかもしれない。後の祭りだ。
結局、ドライバーの方で付け直したらしい。・・・詳細は後日、他のメンバーのレポにて・・・
FCはベストを尽くすだけ。セーブした走行で3位。PBは残念な結果となった。
こうして最後のワールドエコノムーブの大会が静かに幕を閉じた。