AKIKO Racing

秋工レーシングです! WEM2024が無事終了しました! 5年ぶりのGW期間中開催で2日間とも好天に恵まれました!! 燃料電池車として目標の10周を走行し現段階での自己新記録を達成しました!!! 水素消費量については燃料電池スタックの再調整や水素吸蔵合金ボンベの新型への換装でさらに記録は伸びると思います!!! 次は7月27日~28日の「聖地・鈴鹿」です。スプーンコーナーで「光が見える!?」ように頑張ります!!!!

大会レポ6~Pb編~班長



TAKASHIです。
 今回のWEMは例年通りゴールデンウィークの5月4日(日)と5月5日(月)に行われました。

5月4日日曜日、WEMの予選。
 予選を見に来ていた人や参加していた人たちは体験したと思いますが、その日は非常に暑い日で
最高気温が29度になったとかならないとか。
 そんな暑い中、僕達は例年のように車検に一番に並び、後は公式練習が始まるのを待つだけ。
他のチームの車検を見ながらゆっくりと過ごしていました。そのなかで一番人目を引いたのは
サレジオ高専さんの車体でした。サレジオ高専さんは毎年ユニークな車体で楽しませてくれる
のですが、今回は僕達が見てきた中でも最高のものでした。
その車体はなんと”機関車”!!
もう”凄い”とか”カッコイイ(゜∀゜)”としか言いようの無い車体でした。
しかも本物のように車輪が回るんです!!
汽笛も鳴るんです!!
僕は「いったいどんな走りを見せてくれるんだろう!」と思いつつ走っている姿を見たいと
思ったのですが、いかんせん僕はドライバーなので見ることは出来ませんでした・・・orz。
でも5月17日土曜日に(今日は12日です。)大会の放送があるのでそこで見たいと
思います。
 そして機関車に興奮しつつも公式練習の時間になり全車一斉にグリッドイン・・・したのは
良かったのですが、いろいろとごたごたがあったようで、一時間ほどスタートの時間が延びま
した。
 僕的には、あまりプリチャージの時間が無かったのでゆっくりとチャージすることが出来た
のですが、”暑い”!とにかく”暑い”!。
前述にも記したとおりその日は最高気温が29度にもなった日で早くスタートして終わらせた
い!と内心ちょっと苛々していました。
 時間になり、全車一斉にスタート。「何か音がするなぁ?」と思えば、「タイヤカバーに
タイヤ擦ってるじゃん!」。・・・走り出してからではどうしようもないのでとにかくその
まま走り、定期連絡の時にそのことを伝えたのですが、どうしようもないから、そのまま走るこ
とになり、1時間30分くらいでバッテリーが切れその時点で予選終了。
 その日は約7週半走り暫定結果は全車(FCも含む)で50位くらいでした。
良くない結果だったけど、幸いタイヤはあまり磨り減っていなかったので良かったと思いま
した。
 レース会場から宿に移動。WEMとWSBRで毎年お世話になっている農業研修センター
「うたせ」というところです。
他にもお世話になっているチームも居るのだろうか?・・・宿に到着後、管理人さんに挨拶を
してすぐに食堂に移動、食堂の閉店時間19時を延ばしているということだったので管理人
さんと、食堂のおばちゃんたちに感謝しつつ急いで食べました。
食べ終わった後それぞれの部屋に行き、風呂に入ったりテレビを見てゆっくり過ごした後、
大部屋に集まって今日の反省と明日の確認をかねたミーティングをやり、明日は今日よりも
良い成績を残したいと思いつつ10時頃に就寝しました。

 5月5日月曜日、本戦当日。
この日の天気は朝からあまり良くは無く、比較的強い風邪が吹いていて、すぐにも降り出し
そうだったが自分たちの経験では「この風がやんだら降り出す。」と考えていたが確信は
なかった。
 この日は朝から忙しくて2年生は会場に6時前に行きバッテリーの煮込みをし、1・3
年生は車体の整備。
特に予選の時に擦っていたタイヤカバーを急ピッチで改良しタイヤにすらないようにした。
この日は比較的予定通りに進み10時30分に出走式。
11時00分にスタートとなっていた。
本戦は予選の結果によってスタート場所が決まり、あまり良くない結果だったので後ろの
方からのスタートになった。
この日はまずまず、良いスタートを切れたのでよかったのだが、途中からバッテリーがぐんぐ
ん減り始め、3~4週目の折り返してきてゴール手前1キロメートルあたりで停止。
さすがにこの程度で止まるわけが無いのでコース脇に停車し、マーシャルの方に追突を防ぐ
ように黄色いフラッグを振り続けてもらった。
アッパーカウルをあけて車体のチェックをしてみると、カプラーなどの目に見える電送系は
異常が見当たらなかったので、もしやと思いバッテリーケースの中を確認して見ると、
「これじゃあ絶対走れねえよ」と思うような事態が発生していた。
バッテリー同士を繋ぐ配線がものの見事にはずれていたのだ。
「ありえねー」とか連呼しながら修理するもネジを締める道具を持っていなかったので、
バッテリーケースに張ってあったガムテープやビニールテープで固定し、修理が終わった
ところでスイッチを入れてみると、「めちゃくちゃあまってる~!?」。
そのときの残っていた電圧は約25ボルト!
ほとんどというか、まったく使っていないバッテリーの状態だった。
再度、車体に乗り込み、マーシャルの「カガヤさん?・・・オーストラリア走った人?」の
コースイン誘導の合図を得て、その後、ほとんどアクセル全開で残り時間を走りきった。

余談だが最後の往路のとき、最高時速52km/hという、今までで、自分でのWEM最高
記録を出すことが出来た。
 レースが終わりゆっくりしていると、風が止み、雨が降って来た。
前述の以前に聞いたことのある、地元の人の言葉が本当に当たったので正直驚いた。
昼飯を食べ終わり、しばらくすると暫定結果が出たので見に行ってみると、約9周で予選と
同じ50位という結果になっていた。
その後は表彰式に参加した。Pbは良くない結果だったのですがFCの方は総合第3位と
いう秋田県の高校生では初の入賞という輝かしい結果を残すことが出来ました。

 今回の大会では、細かいミスやちょっとした確認をしなかったことが結果に対して大き
く影響を及ぼすことを思い知った大会になりました。
このことから今回のようなことが起こらないように、これからは自分のやったところは、
最後まできちんと責任を持って確認する。そして、慌てないで対処するということが大事
だと思いました。

 夏にあるWSBR大会では確認をしっかりして、上位に名を連ねられるうに頑張りたい
と思います。